その日の疲れはその日のうちに洗い流そう！～入浴の効果～

こんにちは。スタッフのえみです。
皆さんはお風呂に入っていますか？
毎日シャワーを浴びていても、毎日湯船にお湯を張って必ず入浴するという方は少数派かもしれません。
欧米化の波は食文化だけでなく生活様式全般に言えることで、最近では湯船のないお風呂（半畳ほどのシャワールームのみ）が設置されているマンションも珍しくないと言います。
しかし、シャワーだけでは体表面の汚れを洗い流すことが出来ても、入浴による数々の効果を得ることはできません。
入浴時間は、体の汚れ以外の部分も洗い流してくれるのです。

(1) 血流改善で肩こり解消！

湯船に浸かると、水圧がかかることで血行が良くなるほか、リンパの流れもスムーズになります。
その結果、血行の悪さによってあらわれる体中の諸症状（肩や首のこり、腰痛、冷え症、むくみなど）が改善されるのです。

(2) 副交感神経でリラックス

人間の体は覚醒時の活発な活動に作用する交感神経と、休息時に働く副交感神経によって保たれています。
お風呂に入り湯船に浸かると、浮力によって筋肉の緊張が和らぎます。一日中張り詰めていた交感神経から副交感神経へと切り替わり、体がリラックス状態になるため気持ちいいと感じるのです。「い～い湯だな～♪」なんて歌いたくなるのはこのためです。
ストレスを溜め込みがちな方は交感神経ばかりが過敏になり、自律神経が乱れてしまうことも。
「最近気が張っているな…」と感じたら、湯船に浸かって副交感神経を呼び覚ましてあげてください。

ただし、40℃を超す熱めのお湯は、かえって交感神経を刺激してしまいます。副交感神経を働かせるためには「少しぬるめのお湯にゆっくり」がポイントです。

(3) 体温上昇で快適な睡眠を誘発

寝つきが悪い方の中には冷え症も少なくありません。それは、体温が徐々に低下して入眠するのが正しい睡眠リズムなのに対し、冷え症の方は元々体温が低めのため、それ以上低下出来ないからです。
冷え症の方の体は、まず体温を普段以上に上昇させるという健康な方には不必要なワンステップを踏みます。健康な方よりも入眠に時間がかかってしまい、「すんなり寝付けない…」となるのはこのためです。
眠る前の入浴は、このワンステップを手助けしてくれます。
暖かい湯船で体温が上昇することで、冷え症の方も健康な方と同じように体温を低下することが可能になり、入眠時間が短く＝スムーズに寝付けるようになります。

(4) 湯船を使ってシャワーよりも経済的に！

一般家庭の湯船の平均水量は約200Lと言われています。桶ですくって湯浴みしたり、温度調整で足し湯したりすることを考えると、それ以上の湯量が必要なのは言うまでもありません。
また、シャワーの流量は１分間で約９Lが世界平均だそうです。
節水用のシャワーヘッドなどをつかうと約７Lまで減らすことができたというデータもあります。
単純計算すると、一般的なシャワーを22分間以内で浴び終えれば、湯船にお湯を張るよりも節水になります。節約という面だけを見るとシャワーが最適かもしれません。

しかし、家族全員がシャワーで済ませるとなると話は変わってきます。家族の人数にもよりますが、全員のシャワータイムを合計22分間で済ませるのは、なかなか難しいのではないでしょうか。特に寒い季節にシャワーだけで温まるのは大変で、結果的にガス代と水道代を大量消費している可能性も否めません。
２人以上の家族構成の場合で、特に冬の寒い季節には、シャワーよりも湯船にお湯をためた方が経済的にも賢いと言えるでしょう。

「一人暮らしだしシャワーの方が経済的」という方ももちろんいらっしゃると思いますが、そのような方々には銭湯をおすすめします。
毎日銭湯はさすがに経済的にも高くつきますし、通うというだけで疲れてしまうかもしれません。
しかし、将来的な健康を考えた時、せめて１週間に一度は湯船に入りリラックスしてぐっすり眠るという習慣は、きっと体のメンテナンスの１つとして必要なことなのではないでしょうか。

たくさんのメリットが期待できる入浴時間、今一度、お風呂の良さを見直してゆっくり湯船に浸かってみませんか？

お風呂上がりには極上の肌触りに包まれて、快適な睡眠時間をお過ごし下さい。

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