二十四節気は立春(りっしゅん2月4日)を過ぎ、新しい季節の始まりです。
今回からこのコラムも少し形を変えて、「パジャマに着替えて…」と題して、日々の小さな季節の変化に目を留めてゆきます。パジャマのままでゆったりと、眠りにつく前や、一日の始まりなど、寛いだ気持ちでお楽しみください。
この時期手軽に取り入れやすい旬の食材は、わかめです。わかめの収穫は2月から5月ごろまでとなり、生わかめが流通するのはこの季節になります。体の余分な熱を冷まし、水分代謝を高めて、老廃物を排出する働きがあります。また、カロリーが低い食材ということもうれしい特徴です。生わかめは100グラムで約16kcalですので、合わせる食材や調理方法なども気にすることもなく選ぶことができます。炒めたり、スープにしたりと、暖かい食べ方の方が、体を温める効果を期待できますし、さらに、生姜などの香辛料を使えば、身体を温める作用が高くなります。ただ、ヨウ素が含まれていますので、食べすぎないように。
春のお弁当や、お食事も、とても魅力的。先月、素敵なランチミーティングに参加しました。このパジャマ屋IZUMM(イズム)を運営する(有)フレックスへ会社見学に行ってまいりました。冬の雲一つない青空の日、中央高速道路をひた走り、いつもこのコラムの編集や相談に乗ってくれている社員の皆さんと会うことができました。会社を拝見する、って、大人になってからなかなかないことです。小さい頃に父の会社に見学に行ったり、修学旅行や校外学習で工場見学をしたり、そのあとは、就職時の会社訪問などがあり、その後も仕事の関係で様々な事務所をお訪ねすることはありましたが、今回は、久しぶりにとても新鮮な気持ちになりました。
素敵なランチミーティングのあと、会社を案内していただきました。このホームページで拝見していた、着心地のよさそうなパジャマや部屋着が種類別に収納されている倉庫は宝箱のよう。あー、これも着てみたい、これで寝てみたい、と、心の中の声。製品そのもの、また、使われている素材や縫製の特徴やこだわりの点などを細かく説明していただきました。納得。さらに、ホームページからの受注から発送までの流れ、その際注意していることなども、うかがいました。発送時の心遣いは女性目線の優しい工夫がたくさんです。それらすべての隅々にわたる心遣いがとてもやさしく、パジャマというのは寝る時に着る、というだけの物でなく、心も寛がせるためにあるものだということ、そして、なるほど、この会社の心遣いを製品にすると、それはパジャマなのだ、ということを思いました。
パジャマ屋IZUMMの皆さんの心がけやこだわりに触れて、物を作るということ、その発想と機転、さらにそれを育てる力を見せていただきました。ほんの小さなきっかけで、このコラムを受け持つことになりましたが、人の縁の不思議さを思い、同時に、書くことにもいろいろな種をもらえて、心地よい春の日のように暖かい気持ちになった午後でした。帰りには、気になっていた5重ガーゼのスリーパーを購入。そして、行き道には雪を被った富士山に導かれた道を戻り、筑波山に迎えられて大人の会社見学会は無事終わりました。
きっと、このコラムをお読みの方は、パジャマ屋IZUMMの製品を愛用してくださる方や興味を持ってくださる方だと思います。そして、このコラムの筆者も皆様と同じ、パジャマ屋のこだわりを愛でる一人です。いろいろなことがある日々ですが、寝る時はゆったりと幸せなパジャマ時間をお過ごしください。これからも、パジャマ屋IZUMMはもちろん、このコラム「パジャマに着替えて…」もどうぞよろしくお願いいたします。
さあ、今日も5重ガーゼのスリーパーに包まれて、眠りたいと思います。
そして、皆様、今夜もぐっすりお休みください。
染谷雅子
パジャマ屋IZUMM 5重ガーゼ”ミルゼ®”
ガラス作家・アロマセラピスト 染谷雅子
ギャラリーはなぶさ https://www.hanabusanipponya.com
作品名:「ハート」