ついこの前、七草粥をいただいた気がするのに、季節は動き、春分(しゅんぶん3月21日)を迎えます。この日から昼の時間が夜の時間より少しずつ長くなります。空気が潤いをおびて、春の訪れを実感し、その先の季節の変化を思い浮かべて、つい嬉しくなるこの頃です。七十二候は、雀始巣(すずめはじめてすくう3月21日~25日)を迎え、桜始開(さくらはじめてひらく3月26日~30日)、そして、雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす3月31日~4月4日)と続きます。越冬した雀が巣を作り、桜の花が咲き始め、さらに咲き誇り、遠くでは、春の訪れを知らせる春雷が聞こえるという、春真っ盛りに心躍る候となります。

2023.03.20