今年は雨の多い皐月で、梅雨入りも早くなりそうです。とはいえ、気持ちの良いきれいな五月晴れの青い空に目を細める日もありましたね。 二十四節気は芒種(ぼうしゅ6月6日)を迎えます。芒(のぎ)とは小麦や稲など、実った穂にあるチクチクした針のようなもののことを指し、現在はもっと早くなっていますが、種を蒔く頃とされています。七十二候は、螳螂生(かまきりしょうず6月6日~10日頃)、腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる6月11日~15日頃)、そして、梅子黄(うめのみきばむ6月16日~20日頃)、と続きます。うす黄色のふんわりした卵嚢(らんのう)からは小さなカマキリがぞろぞろと外界へ産まれ出て、夕刻には幻想的に蛍が舞い、梅は実り色づき始める、そんな、活力あふれる夏の候となります。

2023.06.05