寄稿・監修:今枝昌孑
一般社団法人 日本快眠協会 代表理事(https://kaimin.or.jp) 公益財団法人神経研究所睡眠健康推進機構推進員 睡眠学会学会員 中部大学客員研究員
参考 ◆ニュースリリースのお知らせ 春の「だるさ」実態調査発表 オルニチン研究会(ornithine.jp) ◆パジャマに関するアンケート 「約6割が外出した服でそのままベッドに寝られる!」資料JP(siryou.jp)
ぐっすり眠れていますか?
はじめまして、スリープケアマスターの今枝です。 今回から2回にわたり、皆様の大切な睡眠を上質なものにするためのお手伝いができればと思っています。
春の過ごし方
春ですね、ポカポカと暖かい日差しが気持ちよく、季節の中でもとくにゆったりリラックスできそうなイメージがある時期ですが、実は、移動や進級進学など環境の変化、加えて寒暖差や、花粉症など、気が付かないうちに睡眠を妨げられてしまう季節でもあります。
お昼寝をしよう
眠いのに眠れない、その疲れがたまって 1日、だるさや身体の重さを感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ある研究では、400人に調査したところ”春にだるさを感じる”という人は6割もいました。 睡眠が浅いと感じる方のなかには“日中の眠気”を感じる方も多いと思いますが、その解決策としては、仮眠=お昼寝がお勧めです! どうしても昼寝をするとサボっていると思われがちですが、今は「パワーナップ」と言われ、学業の面でも、お仕事の面でも日中のお昼寝は “やった方がよいこと” となっています。 疲れを取る、午後健やかにお仕事や作業を抜らせるためにはコツがあります。
夏の暑さを乗り切る
夏の睡眠で、一番の問題は「寝苦しさ」との闘いです。 下記に示したお部屋環境を整えることはもちろんですが、この機会に寝具をしっかり整えてみましょう。 枕やふとんカバーを清潔に取り換えることはもちろんですが、身体をまとうパジャマは大変重要な役を果たします。 その素材は、放熱ができる素材でしょうか? いつの時代からか、夜ねむるときに身につける衣類が、ジャージ上下・Tシャツ短パンを着るなど部屋着と寝間着の区別をしない方が増えてきていらっしゃるようです。 夏でも、肘やひざをエアコンの冷気から守り、十分な寝返りを促す、通気性の良いものか是非見直してみてください。 ぐっすり眠れている状態は、寝付いた直後に訪れる最初のノンレム睡眠が深い状態ですが、その状態をつくるには、身体の放熱を妨げないパジャマや寝具の素材が天然素材であることが実はとても重要なポイントです。
パジャマを着よう
数年前、百貨店のイベントでお越しになった女性が「この時代、万が一何かあったときにも外に飛び出ても恥ずかしくないパジャマでいること、女性のたしなみとして整えておきたい」と仰っていました。 素敵なパジャマを身にまとうだけで、ストレスを感じる 1日であっても、1日を素敵に終わらせられそうです。 眠ることは気持ちの良いこと、是非味わってくださるとうれしいです。