やっと一息、酷暑を乗り越え秋の気配を確かに感じるこの頃となりました。二十四節気は寒露(かんろ10月8日)を迎えました。湿度が下がり、空気は澄み渡り、大きく吸い込むと喉の奥に感じるわずかな寒さ。そして、草木には冷たい露が輝く頃です。七十二候は、鴻雁来(こうがんきたる10月8日~12日)、菊花開(きくのはなひらく10月13日~18日)、蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり10月19日~23日)と続きます。雁(ガン)などの渡り鳥は冬を過ごすために隊列を作り、長い旅をしてこの地に戻り、秋の花ともいえる香り高い菊の花が咲き、戸口ではそっと秋の虫の声、と、涼やかな空気の中、風情のある自然界の秋景色の候となります。

2023.10.09