長い昼間の時間が嬉しくて、いろいろなことをしたくなるこの頃。二十四節気はすべてのものに生命が満ちる時、小満(しょうまん5月20日)を迎えます。七十二候は、蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ5月20日~24日頃)、紅花栄(べにばなさかう5月21日~5月29日頃)、麦秋至(むぎのときいたる5月30日~6月4日頃)、と続きます。生命力あふれる大きな力は目覚めと活動を促し、蚕(かいこ)は繭(まゆ)を紡ぐ準備のため、桑の葉をモリモリと食べ、染料として使われる紅花は鮮やかに咲き誇り、寒い冬に芽を出した麦もその恩恵を受けて、たわわに実る頃。自然に導かれ、動植物は成長のエネルギーを充填され、生き生きと満ち満ちる、そんな生命界を表す候となります。

2024.05.16