昼間の時間が長くなり、活動的になるこの頃ですが、雨の季節も目の前。二十四節気は芒種(ぼうしゅ6月5日)を迎えています。麦や稲の穂をじっくり観察したことがありますか?穂に細い針のようなとげがチクチクと並んでいます。そのとげのことをノギ(芒)と言います。そのノギを持つ、イネ科のムギやオオムギの種を蒔く時期が到来したことを告げています。七十二候は、螳螂生(かまきりしょうず6月5日~9日)、腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる6月10日~14日)、梅子黄(うめのみきばむ6月15日~20日)と続きます。梅雨入りも控えたこの頃、雨の日が増え始め、鬱陶しい気分にもなりますが、自然界では万物が雨露の恵みを受け、カマキリは羽化し、水辺ではホタルが舞い、ウメの実は黄色く色づく。本格的な暑さを前に、活き活きとした昆虫や植物の営みを表す候となります。
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