パジャマ屋IZUMMの商品には、これぞパジャマというデザインの ”The PAJAMA” とともに、”NERU FUKU”があります。

それは寝心地の良い洋服のこと。昼と夜、内と外の境界線をなくした、人に見られても恥ずかしくない、でも心地よく眠れる洋服です。

画像:ifパジャマ(現在は販売しておりません)

振り返ると、2011年3月11日の東日本大震災がきっかけでした。

このとき、着の身着のままで長期間を過ごした被災地の方々がいらっしゃいました。

関東に住む私たちでさえ、いつどこで何が起きるか不安で洋服のまま寝ているという声をたくさん耳にしたり、夜寝る時に緊張したことを今でも覚えています。

そして、その経験が、NERUFUKUの中でも『もしも・・・の時にそのまま逃げられる服』として “if”シリーズを生み出したのです。

相模原市防災マイスター 永椎優子さん

さて、1月1日の能登半島地震から始まった2024年ですが、

これまでも、各地で自然災害が起こり、復興支援が絶え間なく求められてきました。

 

現在はすでに完売している“if”シリーズ商品ですが、わたしたちは、もう1度リバイバル生産したいと考えました。

さらに、災害時に求められる避難生活を考え「もしもの時そのまま逃げて1週間過ごせる服」を作るために、

防災のプロにお話を伺ってみようと、相模原市の防災マイスターである永椎優子さんにご連絡を取るところから始まったのです。

 

2024年3月4日、永椎さんにご来社いただき、この企画をスタートすることとなりました。

※防災マイスターとは:防災知識の普及啓発を進めるための講師として、相模原市独自の講座を受講した「防災士」の資格保有者を「さがみはら防災マイスター」として認証

 

災害時の知恵をレクチャーしてくださる相模原市防災マイスターの永椎優子さん
災害時の知恵をレクチャーしてくださる相模原市防災マイスターの永椎優子さん

本当に必要なものをつくる

永椎さんは、個人的にも広くネットワークを作り、災害時には現地まで足を運び直接情報を得ながら、必要な支援をボランティアで行っています。

その見識は広く深く、1時間余りの打ち合わせ時間の中に、多くの情報が盛り込まれていました。

 

永椎さんの防災マイスターとしての一番の想いは「災害時の女性を守る」ことです。

 

いざというときでも、女性は髪がボサボサだからとか化粧していないからなど容姿を気にしてすぐに逃げることをしないから「上着にフードがあるといい」。

災害時に女性は自分を守るために「女性らしさを隠すことができる服がいい」。

お話しになる一言一言が商品つくりのヒントとなります。

女性はいざという特に上着にフードがあるといい

わたしたちも製品化するには時間が必要ですが、永椎さんと連携しながら丁寧に作っていきます。

その過程も随時発信してまいりますし、みなさまからもご意見をいただけるようなシステムを作っていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

私たちができることは「情報を発信する」こと

同時に、ネットショップだからこそできることがあると気が付きました。

それは、情報を広く発信する術を持っているということ。

永椎さんが避難所に足を運んだ際に気づいたこと、その中には女性だからこそのものもあります。

 

例えば「匂いの対策」

人は緊張すると汗をかきます。特に怖い思いをしたときの汗の匂いは独特なものだそう。

避難所に多数の人があつまればそれなりの匂いが充満するでしょう。それを少しでも緩和するにはマスクスプレーやメントールがおすすめ。

「避難道具の中に準備しておくとよいですよ」とアドバイスいただきました。

 

このようなプチアイデアから、知っておきたい防災用品まで、永椎さんから教わったことをみなさまにも発信していきたいと考えています。

 

関連

■相模原市防災マイスター

https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/1026529/bousai/1008785/1008797.html

■NERU FUKU

https://izumm.tokyo/brand/concept/nerufuku.html