今年も暑い夏になる予感。二十四節気は夏至(げし6月21日)、一年で最も日が長く夜が短い日を迎えます。これから真夏の暑さを受け止めなければならない時なのですが、実は、この日から暦は秋に向かいます。七十二候は、乃東枯(なつかれくさかるる6月21日~25日)、菖蒲華(あやめはなさく6月26日~30日)、半夏生(はんげしょうず7月1日~6日)と続きます。真冬に芽を出したウツボソウとも呼ばれるナツカレクサは枯れ、鮮やかな紫色のハナショウブが咲き、カラスビシャクの別名を持つハンゲが生え繁る頃。夏の盛りの植物界の様子を表した候となります。 暦の上では夏の盛り、とはいえ、実際には雨の日を多く過ごすことになり、温度も湿度も高く鬱陶しい気分になるこの時期ですが、気持ちは健やかに過ごしたいものです。雨模様で家にいる時間が長くなると、運動の機会が減ってしまいます。特に、長時間座っていると、血流や代謝が低下したり、大きな筋肉を動かさないことで全身の血行不良や代謝の低下を招いたり、さらには、燃焼するカロリーも少なくなるため、肥満を引き起こしたりするのです。重大な心身健康疾患につながる可能性もある、「座りすぎ」も今や、喫煙や飲酒のように健康を害する問題の一つなのです。
そんな「座りすぎ」を解消するためには、まず、30分に1回は立ち上がる。一瞬立つだけでも、筋肉の収縮によってエネルギー消費が促進されます。そして、正しく座るということです。骨盤を立たせるように座りましょう。お尻と膝が90度になるようして、かかとは床につけることが大事です。
そして、血流や代謝を促す大事な生活習慣がもう一つ、睡眠です。寝具や環境を整えて、適度な睡眠時間をとり、体のリズムに合った、良質の睡眠を摂れれば、体内を循環する血流やリンパの流れがもどり、筋肉の緊張もほぐれ、心身共に健やかな時を過ごせるでしょう。
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寝具の一つ、枕。皆様、お使いの枕に満足していらっしゃいますか?枕選びは大変です。仰向けで寝るのか、横向きに寝るのか、高い枕が好きか、低い枕が好きか…、様々な条件を超えて、心地良く眠れる魔法のを持っている人はいるのかしら?と、思うほど、私は、枕を持っています。これが良いかと思い、使ってみるとちょっと違う、の繰り返しが枕持ちになっているわけです。 シルクニット うるおい ピローケース
最近の研究で、枕の高さと疾病率にある関係があることが発表されました。高い枕(12㎝以上)を使う人には脳卒中の一因である、特発性椎骨動脈解離の発症率が高いという、名付けて「殿様枕症候群(Shogun Pillow Syndrome)。日本では江戸時代後半(17~19世紀)に殿様枕と呼ばれる高く硬い枕が市民の間で広く使われたそうです。そのことは、江戸時代の随筆に高さ4寸(約12センチ)だと髪形が乱れないが、3寸(約9センチ)の方が長生きできるという意味の記述があり、そこから名づけられたそうです。 そして、思い出したのは、子供の頃の話。ある大晦日のこと、カーディガンを羽織って、妹と一緒に美容院へ行き桃割れを結ってもらいました。着物の準備も終わり、明日は元日、さあ寝ましょう、という時に頭をどう置いて良いかわからず、座ったまま寝るのも嫌で、小さな枕をたてにしたり、横にしたり、重ねたりして、いつもとは違う高い枕を作ってもらいました。妹と並んで寝ていたその頃、「テレビで見る時代劇のお姫様みたいだね」と言いながら眠りについた夜でした。多少のほつれはあったかもしれませんが、元日に桃割れは無事で、二人並んだお被布姿の写真はアルバムにあります。
というわけで、長い枕探しの日々は今でも続いていて、なかなか、これ!という枕にはいまだ出会えていませんが、最近はバスタオルを巻いて横向きになっても首が疲れないように形作るという、自作枕で寝ています。今のところ調子は良く、朝の寝覚めもすっきりしています。たかが枕、されど枕。選び方や習慣で思いもよらない結果を招く可能性を知り、また、「眠り」の世界の奥深さを想うこの頃です。
そろそろ、枕用バスタオルをたたむ時間となりました。姫様になった気分でいたあの夜を思い出しながら、眠りにつきたいと思います。
皆様、今夜もぐっすりお休みください。
染谷雅子
ガラス作家・アロマセラピスト 染谷雅子
ギャラリーはなぶさ https://www.hanabusanipponya.com
作品名:「ピアスツリー」
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