こんにちは! スタッフみぽです。
パジャマ屋でお仕事をしていると、さまざまな贈り物を目にする機会があります。
年間を通して一番多いのは、誕生日のお祝いでしょうか。
パジャマをキレイな箱にお入れしてリボンを掛けたり、小さなお子様への贈り物だとカラフルな不織布をあしらって、可愛く仕上げたりもします。
還暦や退職など、少し改まったお祝いなどの贈り物の時には「熨斗(のし)」をお付けすることも、よくあります。
そういった、熨斗をつけた贈り物を見るたびに蘇る思い出が。
話しはさかのぼり、現在中学2年生の息子が生まれたとき。
息子の誕生をとても喜んだオットのお友達が、すぐにお祝いを送ってくれました。
いまも忘れない、きれいなグリーンにオレンジ色の可愛いひよこのアップリケがついた、とても肌触りの良いバスタオルとフェイスタオルのセット。
早速息子用として、お昼寝のタオルケット代わりに使ったり、お出かけのひざ掛けにしたりと、まさにボロボロになるまで使い倒したのですが・・・
実はそのタオルセットが届いた時、「のし紙」に「御出産御祝 太郎」と。
はい、そうです。
生まれたばかりの我が家の息子が「太郎」なのでした。
のし紙に書き入れる名前は、贈り主(この場合は友人の名前)が正解なので、
おーい!! 違うよー!!!
と心の中で突っ込みましたが、男の人が慌ててデパートに駆けつけ、店員さんに「熨斗の名前は太郎で!」なんて伝えてくれている姿を想像したらなんとも微笑ましく、とても嬉しい気持ちになったのでした。
ちょっとくらい間違えてても、相手の気持ちがこもっていれば、プレゼントって嬉しいものですよね。
ところで、のし紙に印刷されているコレ↓
どんな意味があるかご存知ですか?
これは「あわびのし」と言うのですが、「のし」とは、四角い色紙を六角形になるようにひだをつけて折りたたんだもの。
その中に乾燥した鮑(あわび)を包んでいるので「あわびのし」なんですね。
だけど、なぜ突然アワビ!なんて現代人は思ってしまいますが、これもちゃんといわれがあり、鮑はその昔、不老長寿の薬効がある縁起物と言われていたことや、魚介類を尊ぶ日本古来の風習から、魚介類の中でも高価な鮑を進物に添える、という意味合いがあるそうです。
他にも、仏事では精進料理をいただき魚などは禁じられているけど、仏事ではない贈答品だということを示すためにあわびのしを添えるようになった、という説も。
どちらにしても、縁起を担ぐ日本人らしい風習ですよね。
ちなみに鮑以外にも、のしには「わらび」と「松葉」なんて種類もあるそうですが、それぞれ「略式」、「おしゃれ用」だそうで、鮑が正式なものだということです。
パジャマ屋では、正式と言われている「あわびのし」を使用しています。
のしに描かれている松、竹、梅がなんとも可愛らしく縁起の良さが出ていますよね!
当店では、有料ギフトの時にお熨斗をご指定いただけます。
ラッピングにリボンをおかけするため、基本的に水引きのない短冊型のお熨斗を使用しています。
お礼やお祝いなどには「あわびのし」を、お見舞いやお香典返しなどには無地のものを使用し、ご希望のお名前をお入れいたします。
ご注文の際に【備考欄】へ表書きとお名前をご記入くださいね。
相手を敬い、縁起を担いだ「お熨斗」
お熨斗のついたギフトを頂いたときには、そんなところにも目を向けると、更に喜びが増しそうですね!
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